色“とりどり”の自信作です―。愛媛県松山市別府町の羽子板作家、田中安子さん(68)は来年の干支(えと)酉(とり)の羽子板作りの追い込み作業に忙しい。尾長鶏をモチーフに時の話題を加えユニークに仕上げた。
 干支羽子板の制作歴は40年を超える田中さん。キリ板(縦約45センチ、横約15センチ)に明治―昭和期の帯地やちりめん約20種類を彩りよく張り付け表現する。
 金襴(きんらん)や東京五輪公式エンブレムに登場する「市松模様」などで流麗な尾を表現。そこに米国の次期大統領にちなみトランプを配し、百人一首も並べるなど遊び心を加えた。